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2022 年度 実施状況報告書

生活習慣病リスクに影響する脂肪蓄積部位の同定および運動効果のメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K17723
研究機関立命館大学

研究代表者

長谷川 夏輝  立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (00822850)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード体脂肪 / 生活習慣病 / 褐色脂肪細胞 / アディポカイン
研究実績の概要

体内に脂肪が過剰に蓄積した状態である肥満は、心血管疾患や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の発症リスクを増大させるが、現在まで、肥満であるか否かはBMIもしくは全身の体脂肪率によって判定されている。体内の脂肪は内臓脂肪や皮下脂肪など代表される白色脂肪細胞に加えて、熱産生によりエネルギーを利用する褐色脂肪やベージュ脂肪なども存在し、これらの脂肪が心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクへ影響することが報告されている。これらのことから、単に全身の体脂肪を評価するだけでは十分ではなく、脂肪の蓄積部位や種類によって心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクに対する影響が異なる可能性が考えられる。そこで、本研究では、脂肪の蓄積部位および種類の違いが生活習慣病リスクへおよぼす影響を検討することを目的とした。
健常な若年男女20名を対象にMRIおよびMRS検査による内臓脂肪および皮下脂肪、褐色脂肪細胞、骨格筋内脂肪を評価し、生活習慣病リスク評価として動脈硬化度や糖尿病指標などのを評価した。
いづれの脂肪部位・種類によっても生活習慣病リスクとの関連性は認められたが、その関連性の強さは脂肪部位・種類によって大きく異なることが明らかになった。今後さらなる解析により、生活習慣病リスクに強く関連する脂肪部位・種類の同定と特定の脂肪を変化させることで生活習慣病リスクも同様に変化していくか否かの検討を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、全身のどこに蓄積された脂肪が生活習慣病リスクに強く影響するのかをを明らかにすることが目的であり、本研究課題から、脂肪の蓄積部位により生活習慣病への影響は異なることができたことから、計画どおりに研究が行われていると考えられる。

今後の研究の推進方策

特定の脂肪部位・種類が生活習慣病リスクへ強く影響することが明らかになったことから、今後は計画通り、特定の脂肪を変化させることで生活習慣病リスクも同様に変化していくか否かを検討していく。

次年度使用額が生じた理由

当初、予定していた被験者および必要な人件費が年度末の段階でわずかに下回ったため、翌年度に再度、被験者のリクルートを行い使用する。

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公開日: 2023-12-25  

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