本研究の目的は、運動中の心身の状態変化を監視し、異常を検知した際には練習を中断したり運動方針を変更することで、心身に負担をかけずに運動技能の習得や発揮を支援するシステムの確立であった。研究期間中、以下の2つの重要な成果を得た。第一に、筋電図の振幅と実際に発揮される力の大きさの比が疲労関連バイオマーカーとなることを発見した。この成果は査読付き英文誌に掲載された。第二に、運動開始前の筋の共収縮が心理的プレッシャーを反映するバイオマーカーの候補であることを明らかにした。この研究はプレプリントとして公開され、現在査読中である。
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