研究実績の概要 |
令和5年度は、地域在住の高齢者コホートであるBunkyo Health Studyの観察研究である、5年目測定を完了した。最終的に、70歳~89歳の1076名(ベースライン時65歳~84歳の1629名)の測定を行った。その他、5年目までのアンケートの返信率は80.8%であった。具体的な測定項目は、服薬歴、認知機能検査(MoCA-J, MMSE, Trail Making Test, Mini-Cog)、頭部MRI検査(脳梗塞・出血の有無、脳小血管病変、脳体積)、腹部MRI検査(内臓脂肪・皮下脂肪面積、腸腰筋容積)、膝MRI検査(変形性膝関節症)、身体能力検査(10m歩行、開眼片脚立テスト、ロコモ度チェック)、握力、膝伸展・屈曲筋力の測定、体組成検査(BIA法, DXA)、動脈硬化症の検査(CAVI)、腰椎・大腿骨頚部の骨密度測定(DXA)、採血・採尿検査、各種アンケート調査(基本チェックリスト、BDHQ(食習慣)、PSQI-J(運動、座位行動習慣)、IPAQ(睡眠)、SF-12(健康QOL)など)と重心動揺検査、シート式足圧計測装置による下肢荷重検査を2日間にわたり測定した。その他、身体活動量計を2週間装着し、日々の身体活動量を評価した。現在、データクリーニング中である。 脳インスリン感受性の測定方法に関しては、既に確立されており、他の研究で継続して行っており、安定して測定できているため、問題ないと考えらえる。既に研究プロトコールは完成しており、functional MRI研究を開始する。
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