• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

漫然状態-視覚機能計測インタフェース技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17935
研究機関秋田県立大学

研究代表者

伊東 嗣功  秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (30757282)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード注意散漫状態 / EEG / 視覚機能
研究実績の概要

近年ではドライバーの漫然運転予防を目的とした漫然状態の検出技術が多く報告されている.しかし,その漫然状態下における視野の時間分解能‐空間分解能(時空間分解能)はどの程度で維持されているのか明らかになっていない.そこで本研究では,脳波(EEG)と機能的近赤外線分光法(fNIRS)の同時計測可能なEEG-fNIRSを用いた漫然状態の検出技術を開発し,さらに漫然状態下における視覚の時空間分解能を評価する技術を開発することを目的としている.
本研究の目的を達成するには,被験者が漫然としている状態において視覚刺激を成立させる必要がある.今年度は脳波計測と臨界融合周波数を評価する方法を組み合わせることで,脳信号による漫然状態の検出と臨界融合周波数による視覚の時間分解能計測を可能にした.漫然状態の有無が臨界融合周波数に影響を与えるのかを評価するため,被験者は脳波計測を行いながら臨界融合頻度に取り組んでもらい,実験終了後にはアンケート形式で実験中の状態について聞き取りを行った.アンケートの結果をもとに,課題から意識が逸れてしまい集中していなかった被験者,集中していた被験者の臨界融合周波数を算出したところ,課題に集中していなかったと回答した被験者において臨界融合周波数が低くなる傾向を示した.実験中に漫然状態の生起を脳波から検出可能か解析をしたが,脳波のα波やβ波では数値の有意差は確認されなかった.覚醒状態が低下している状態において検出されるδ波信号の報告もあるため,その信号にも着目しながら次年度の研究解析を進めていく.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的を達成するには,被験者が漫然としている状態において,視覚刺激を成立させる必要がある.今年度は脳波計測と臨界融合周波数を評価する方法を組み合わせることで,脳信号による漫然状態の検出と臨界融合周波数による視覚の時間分解能計測を可能にしたため.

今後の研究の推進方策

実験中に漫然状態の生起を脳波から検出可能か解析したが,脳波のα波やβ波では数値の有意差は確認されなかった.覚醒状態が低下している状態において検出されるδ波信号の報告もあるため,その信号にも着目しながら次年度の研究解析を進めていく.

次年度使用額が生じた理由

慢性的な半導体不足により必要備品の納期が遅れているため.また年単位でA/D変換器の納期遅れが発生している状況のため.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 持続的注意課題遂行中のEEG-fNIRS信号2022

    • 著者名/発表者名
      伊東嗣功,石井雅樹,堂坂浩二
    • 学会等名
      計測自動制御学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi