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2022 年度 実施状況報告書

失敗動作から未達成目的を仮説推論する認知機序の解明と教師なし推論法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K17966
研究機関東京電機大学

研究代表者

鳥居 拓馬  東京電機大学, 理工学部, 准教授 (90806449)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード目的推論 / 運動 / 制御 / 失敗動作
研究実績の概要

低自由度の力学的モデルと制御を用いて,ある種類の到達動作が有する運動特性を計算機シミュレーションで分析している.その結果,ある種の課題の要件と目的志向型の運動の対応関係が解明されつつある.こうした知見は観察された動作からその動作の目的を逆向きに推論する本研究課題に資する.また,代表者の転勤に伴い,計画書の予定を少し変更して,被験者からの実データを取得と分析を前倒しして進めている.最終目標に近い実データを予め想定した研究を進めることで,より着実に最終目標に到達できると期待される.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

転勤等の理由で,計画書の時点では予定しない業務が増えたこと,および計画書の予定を変更して被験者からの実データを取得と分析を前倒しして進めているため,計画書で予定した初年度の目標は部分的にしか達成できていない.そのため,「やや遅れている」と自己評価を下した.

今後の研究の推進方策

計画書で3年目に相当する実データ分析を前倒しして進めるため,初年度の目標は部分的にしか達成できていないものの,最終目標に近い実データを予め想定した研究を進めることで,とくに計画書で2年目に掲げるアルゴリズムの開発に関してより着実に最終目標に到達することが期待できる.研究計画上の順序変更はあるものの,現時点ではおおむね計画通りに研究を進める予定である.

次年度使用額が生じた理由

代表者の転勤等の理由および新型コロナ感染症の理由で,国内外の出張を意図的に控えたこと,あわせて転勤先から初年度特別予算を受けたことで,本助成金は使用を控えて次年度に繰り越すことを転勤後に決定した.本助成金は基金であるので,基金化制度の利点を活かしながら中・長期的な視野で計画的に使用していく.新型コロナの情勢を踏まえながら国内外出張や,合算額での高性能計算機の購入などを予定している.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] Two-stem analogy task is a better test for relational reasoning2023

    • 著者名/発表者名
      Shohei Hidaka, Tatsuhiko Kato, Takuma Torii
    • 学会等名
      The Annual Meeting of the Cognitive Science Society
    • 国際学会
  • [学会発表] 天動説より地動説を選ぶ認知的なモデル選択基準に関する考察2023

    • 著者名/発表者名
      片瀬菜津子, 鳥居拓馬, 日高昇平
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会
  • [学会発表] 単語ベクトルの平行四辺形を特徴づける図形距離2023

    • 著者名/発表者名
      前田晃弘, 鳥居拓馬, 日高昇平
    • 学会等名
      言語処理学会
  • [学会発表] Embedding parallelepiped in co-occurrence matrix: simulation and empirical evidence2022

    • 著者名/発表者名
      Takuma Torii, Akihiro Maeda, Shohei Hidaka
    • 学会等名
      The Joint Conference on Language Evolution
    • 国際学会
  • [学会発表] Parallelogram structure of analogy in word co-occurrence matrix2022

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Maeda, Takuma Torii, Shohei Hidaka
    • 学会等名
      Workshop on Natural Logic Meets Machine Learning
    • 国際学会
  • [学会発表] 倒立振子課題に潜在する運動制御の転移可能性の分析2022

    • 著者名/発表者名
      鳥居拓馬
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会
  • [学会発表] 投球課題における多関節制御のためのカリキュラム学習にむけて2022

    • 著者名/発表者名
      田澤龍之介, 鳥居拓馬, 日高昇平
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会

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公開日: 2023-12-25  

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