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2024 年度 実施状況報告書

庭園観光実施主体のオーバー/アンダーツーリズムをめぐるリスク認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K18098
研究機関東京大学

研究代表者

下山田 翔  東京大学, グローバル教育センター, 特任講師 (20809280)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード庭園観光 / ガーデンツーリズム / オーバーツーリズム / アンダーツーリズム / 観光地間協力
研究実績の概要

令和6年度は研究成果をまとめ、オープンアクセス誌「Sustainability」より1本の査読付き論文「Horticultural Overtourism in Tokyo: Coopetition for Successful Enticement of Visitors from Over- to Less Crowded Gardens」を発表することができた。この論文では、「普段は競合関係にある観光地が協働し、オーバーツーリズム解消のために観光客を分散していくにはどうすればよいか」をリサーチクエスチョンとして掲げ、東京都心部の庭園観光という文脈に焦点を当てて調査した。庭園管理運営団体職員へのインタビューを実施し、質的データを分析した結果、大規模な庭園ではオーバーツーリズムが確認できたにもかかわらず、更に来園者数の増加を目指していることが明らかになった。そのため、人気庭園の成長戦略を妨げることなく、他庭園へ来園者を誘導していく方略を考察した。文化観光の先行研究から着想を得て、庭園間の歴史的な接点に着目したプロモーションを実施することを提案することができた。この観光モデルが実現できれば、従来は庭園に関心を持たなかった歴史愛好家が来園するようになることで庭園観光市場を拡大できるのみならず、人気庭園を始点にストーリー展開をすることで他庭園にも足を運んでもらえるようになる。オーバーツーリズムの研究は問題の報告に留まる論文が多いなかで、具体的な解決策を提案することができたのみならず、文化研究の知見を組み込むことで新規性を提示することができた。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

本研究プロジェクトでは2本の査読付き論文を発表することを目標としているが、発表済み論文は1本に留まっている。もう1本はすでに複数の論文誌に投稿したが、すべてリジェクトされている。予想以上に査読に時間がかかったため、当初予定していた令和6年度末までに課題を終了させることができなかった。

今後の研究の推進方策

更に1本の査読付き論文を発表するために、新規投稿先を検討する。早期に必要な修正を行い、できる限り令和7年度中にアクセプトさせる。

次年度使用額が生じた理由

投稿した論文の査読に予想以上に時間がかかったため、最終の成果報告を当初予定していた課題終了時期(令和6年度末)までに行うことができなかった。そのため、補助事業期間の延長を申し入れた。投稿済み論文はリジェクトされたため、新たな投稿先ジャーナルに合わせて論文に修正を施す。修正にかかる費用を、翌年度分として請求した助成金から支出する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Horticultural Overtourism in Tokyo: Coopetition for Successful Enticement of Visitors from Over- to Less Crowded Gardens2024

    • 著者名/発表者名
      Shimoyamada Sho
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 16 ページ: 9444~9444

    • DOI

      10.3390/su16219444

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2025-12-26  

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