研究成果の概要 |
無機イオンは適切な濃度であれば生理学的活性を高める機能を持つが、過剰な場合には機能阻害や細胞毒性が懸念される。よって、無機イオンの溶出量を厳密に制御する必要がある。本研究は、無機イオン溶出挙動の制御に向けて、第5属元素のNbとTaを含有した液相法リン酸塩ガラスを作製した。その構造解析より、Nb, Taの導入量の増加に伴い、リン酸塩ユニットをNb, Taが架橋することで鎖構造が形成され、この構造により化学耐久性が向上することを見出した。一方、中間酸化物のMg含有液相法リン酸塩ガラスの作製にも成功し、Mg導入量が多いほど化学耐久性が低くなることを見出した。
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