研究課題
若手研究
尿路結石に対して、術前に標準的に取得されるCT画像などの情報から、体外衝撃波破砕術(ESWL)の成否(アウトカム)を予測することで、治療方針決定を支援する手法の開発を目指した。アウトカムの予測精度とモデル解釈性の向上を両立させるために、深層学習による画像特徴量抽出法の提案、機械学習における特徴量選択を行った。結果として、特徴量数を7種に削減した予測モデルによってAUC 0.956が得られた。
機械学習
学術的な意義として、従来なされていなかった結石画像に対する深層学習による特徴量抽出法の提案と評価、また機械学習アルゴリズムと特徴量選択により解釈性を保ちながら予測精度を向上する方法の提案により、ESWLアウトカム予測の質が向上したことがあげられる。社会的には、より臨床で使いやすい予測モデルが得られたため、二重治療による患者と臨床現場の負担軽減に貢献できる。今後前向きでの予測モデルの評価が必要であるが、治療方針決定支援による医療の質向上の足掛かりとなる結果が得られた。