研究課題/領域番号 |
22K18221
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大本 俊介 近畿大学, 医学部, 講師 (60617364)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | EUS |
研究実績の概要 |
本研究は超音波内視鏡検査(EUS)でこれまで不可能であった微細低流速血流の表示を可能にし た新技術(DFI: Detective flow imaging)が予後不良である胆膵疾患の早期診断に寄与できるかを検証する研究であるが、2022年度は、悪性胆道狭窄に対するDFIの有用性について2022年4月の第103回内視鏡学会総会(主題)、2022年10月の第58回胆道学会(一般演題)、2023年4月の第36回腹部ドプラ研究会(主題)で発表した。まず、内視鏡学会では胆道腫瘍の血流診断が可能かどうかについて発表し、症例を蓄積して悪性胆道病変と、良性胆道病変が鑑別可能かどうかを評価した。腹部ドプラ研究会ではIntraductal neoplasm of the bile duct (IPNB)と浸潤性胆管癌の鑑別に有用であることを示した。また胆管腫瘍におけるDFIの有用性についてケースレポートを作成し、英文誌に投稿予定である。また、DFIの有用性について、膵腫瘍、胆嚢腫瘍、IPMN腫瘍結節の評価についても有用なデータを集積している。IPMN については2023年の6月に消化器内視鏡学会にて発表予定であり、英文論文を発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年から、上記記載のようにDFIの胆管病変に対する有用性について、複数の学会や研究会で主題で発表している。また、胆管病変以外に、胆嚢病変、膵病変(膵腫瘍とIPMN)でも同様に本手法のデータは集積できており、DFIの良好な成績を報告している。2023年の、超音波学会総会、JDDW、10月のUEGWでも抄録を登録し、発表予定の状況である。
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今後の研究の推進方策 |
胆管病変については2023年秋までに英文論文とし、その他の疾患である胆嚢病変、膵病変(膵腫瘍とIPMN)に対するDFI所見も学会発表はそれぞれ2022年までに実施しており、有用であることがわかっている状況である。それらすべての疾患において病理所見との対比を行い、英文化する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は各疾患の症例数を蓄積している状況である。次年度で手術の最終診断との対比に関する免疫染色を今後予定している。また国際学会でも2023年度に発表予定である。
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