COVID-19の蔓延以前から、ECMO等の体外血液循環回路における血栓は問題となっている。その血栓と出血のない最適な治療条件を知るためには、まず血栓の発生状況を定量的にモニタリングする技術が必要であるが、現状では目視による監視という定量化困難な検査と、血液の抜き取りによる凝固能の検査という間接的な手法に限られている。本研究では従来のスペクトルイメージングの照明光をスポット化したスポット光スキャンイメージングを提案し、体外循環回路中の血栓を非侵襲な方法で3次元的に定量化するシステムの構築を目指し、実験的なアプローチにより血栓体積とスポット光照射により得られるスペクトル画像情報の関係を調査した。
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