研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は,地下20mの範囲に生じている地下空洞を探査する新しい技術の開発を検討するものである.この研究では,空洞のもととなる水みちを探査するのに曝気音を検出することによって推定できないかというものである.この研究では,曝気音をどのように観測してそれを水みち推定に反映させるかが挑戦的な課題であるといえる.
曝気音の観測には新規の手法を用いることを想定しており,この手法は,測定した音源をどのように用いて音源の特性を把握するかという問題であり,逆問題の観点から多分野への応用の可能性がある.また,これまで難しかった-20mまでの深度の空洞を精度よく推定できれば,地下空洞が地盤の全体挙動に及ぼす影響についても議論できるようになる.