研究課題
挑戦的研究(開拓)
応募者が独自に開発したヒト嗅覚受容体(全388種類)を網羅した「嗅覚受容体セルアレイセンサー」を用いて様々なにおい分子を測定し,反応した受容体の種類と反応強度を数値化した「388次元においマトリックス」を取得する.さらに,におい分子の構造・物性データとにおいマトリックスとの相関関係をAI解析で明らかにする.これにより,膨大な数のにおいを識別しうるヒト嗅覚の分子機構解明に挑戦する.
応募者が独自に開発した,従来のにおいセンサーの欠点を克服したヒト嗅上皮を模倣する世界唯一の本センサーを使用することで,ヒト嗅覚研究に全く新しい知見をもたらす可能性があり,ヒト嗅覚の分子機構の全体像解明の端緒となりうる先駆的で学術的価値が高い研究である.同時に,食品産業等の産業への寄与も期待される.