研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、ゲノム編集技術を用いて昆虫の外骨格を生きたまま透明にする技術を開発するものである。アメリカミズアブはもともと腹部に透明な体節と黒色体節が隣接しており、生きたまま透明化を実現化している遺伝子の経路を特定することで全身の透明化を試みる。その技術を他の昆虫や新規機能を持つ透明材料の創出につなげる。
昆虫を生きたまま透明化でき、他の生物に応用できるようになれば、生物の動的変化の研究に大きく貢献する画期的な技術となる。また、これまでの昆虫の透明化の試みでは外骨格がもろくなり致死する結果となっていたが、アメリカミズアブの透明体節ではクチクラを強化する酵素が活性化していることがわかっており、透明化技術のためのブレークスルーとなる可能性がある。