研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究の目的は、農林業センサスを中心とした公的農林統計の長期パネルデータと統合データベースを構築し、公的農林統計の高度利用基盤を確立することである。農林業センサスの1960~80年の調査票を復元することで、長期パネルデータ化をめざす。一方、統合データベースでは、他府省統計ミクロデータに加え、行政記録情報や農地情報、および農業データ連携基盤をデータリンケージの対象とする。
諸外国における農業分野のミクロデータの活用が進む中で、我が国における公的統計の活用は遅れていた。本研究は省庁を横断する公的統計の個票を体系的に整備することで長期のパネルデータ構築を意図するものであり、それが実現した場合にこの分野の研究にもたらす貢献は大きく、また我が国の食料・農業・農村の様々な領域で高度な活用が期待される。研究計画はよく練られており、研究体制も適切に整えられていることも評価できる。