研究課題
挑戦的研究(開拓)
近年の組織透明化法の発展により大規模な蛍光イメージングが可能になっている。しかしながら、従来の方法では固定標本を対象とするため、動的な生命現象を理解することはできていない。本研究は、非侵襲的な組織透明化法の開発を目指すものであり、組織・器官規模の生命現象を、電気的活動や代謝に異常をきたすことなく、ex vivoで解析することを目指す挑戦的な課題である。
応募者らが開発した化合物を活用し新規手法を確立する点でも高く評価できる。透明化された組織が正常であることを様々な方法により証明する必要があり、非常に難しいテーマだが、様々な情報を幅広く検討して論理的に考えられている。目的が達成できれば極めて大きな成果であり、その波及効果は神経科学にとどまらず幅広い生物学研究の進歩に貢献することが期待される。