研究課題
挑戦的研究(開拓)
応募者は間葉系幹細胞(MSC)/血管周囲線維芽細胞(PVF)に特異的なマーカーとしてMeflin分子を同定した。さらに臓器線維化は反応性に増殖するMSC/PVFの「未分化性の喪失」が原因であるとの結果を得ている。本研究の目的は、Meflinを指標として、MSC/PVFの未分化性の喪失を抑制する新規手法の開発をすすめ、線維化疾患モデルマウスを用いてその意義を検証することである。
MSC/PVDの未分化性誘導による臓器線維化の抑制法の開発を企図した研究であり、新規性を有している。Meflin の発現を検出できるシステムを構築し、ライブラリーから、Meflinの発現を上昇させる化合物8種を入手している。種々の線維化マウスモデルでの改善効果の検証を計画している。臓器横断的に線維化抑制法の開発につながりうる研究である。