研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、老化マーカーp16を指標とした細胞特異的老化マウスの確立により、マクロファージやWntシグナルを介した運動器組織における細胞老化と個体老化の関係、及び老化細胞除去機構や正常細胞機能低下の分子基盤解明を目指すとともに、得られた知見を基に老化細胞除去を目的とする薬剤のスクリーニングを行い運動器フレイル予防法の開発を目指すものである。
p16-Cre-ERT2マウスを応用することで骨・筋肉特異的な老化モデルマウス樹立を目指し短期間で老化を誘導するアイデアは独創的で、応募者が実績のあるWnt研究を土台に骨・筋肉における老化細胞の起源や組織への影響を検討することは、若返り機構の解明や運動器フレイルの予防法や抗老化薬の開発の効率にもつながる挑戦性の高い取組みである。