研究課題
挑戦的研究(開拓)
応募者が開発した、室温下で稼働するトンネル磁気抵抗(TMR)素子を集積化して、新しい頭皮接触型多チャンネル脳磁計を開発する。13mmx13mmのTMR素子を作成してリボン状さらにはシート状に集積化し、3Dプリンタを用いてヘルメット型に装着して頭皮接触型脳磁計とする。これにより空間精度を飛躍的に高めた脳機能マッピングを実現する。
開発した室温稼働の磁気センサTMR素子の特性解析から、頭皮接触型脳磁計のための小型化、集積化の設計を行っている。これにより空間解像度の向上のみならず、複数領域の皮質機能を同時測定でも分離解析でき、領域連関を統合的に理解できることが期待される。さらにてんかん等の疾病診療、その他の生体磁気計測ならびに産業分野への応用も考えられ、その波及効果は大きいと期待する。