研究課題/領域番号 |
22K18551
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
堤 敦朗 金沢大学, 融合科学系, 教授 (20536726)
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研究分担者 |
井筒 節 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (00392449)
森崎 裕磨 金沢大学, 融合科学系, 特任助教 (60964997)
松田 真希子 金沢大学, 融合科学系, 教授 (10361932)
山田 菜緒子 金沢大学, 融合科学系, 准教授 (80818097)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | アクセシブル・ツーリズム / 災害 / 防災 |
研究実績の概要 |
本研究は、自然災害が発生した場合に、障害を持つ日本人観光客や外国人観光客が如何なる形で避難場所へ到達するのか分析するために、本研究は(1)どのような経路を辿るのか、(2)避難場所に到達するまでの所要時間、(3)避難場所に到達するまでに参照した標識や他者とのコミュニケーションについて、実験的に明らかにすることが目的である。当該年度は、まずアクセシブル・ツーリズムに関連する行政及び民間企業、NPOなどの関係機関と研究実施のための調整を行い、それに基づいて詳細な研究方法を構築した。クルーズ船、ホテルなどの観光施設などによる協力体制も構築した。音声データや動画データとのリンクの方法も構築した。また、これまでのアクセシブル・ツーリズムに関する研究論文を網羅的に収集し、レビューを行った。データ収集の基盤となるシステムについては、対象者の移動経路、時間、移動中の生理学的データをオンタイムで取得するために、ウェアラブルウォッチとモバイルデータによるGPSデータを吸い上げ一元的に集約するアプリケーションを独自に開発した。これにより、詳細な移動データ、生理学的データ、時間などを効率的に管理することができ、分析することが可能となった。また、このアプリケーションの実地テストを実施した。次年度に観光客が多く戻ってくることが予想されたため、車椅子ユーザーなどを対象にしたデータ収集は、あえて持ち越すこととした。これらの成果によって、次年度はデータ収集を実施し、分析を行うための基盤が構築できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
次年度に観光客が多く戻ってくることが予想されたため、車椅子ユーザーなどを対象にしたデータ収集は、あえて持ち越すこととした。よって、進捗に多少の遅れはあるが、次年度のデータ収集・分析を行うための基盤は構築できた。
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今後の研究の推進方策 |
外国人観光客だけではなく日本人観光客も対象にすることで、包括的な研究を目指したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に観光客が多く戻ってくることが予想されたため、車椅子ユーザーなどを対象にしたデータ収集は、あえて持ち越すこととした。よって、進捗に多少の遅れはあるが、次年度のデータ収集・分析を行うための基盤は構築できた。
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