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2023 年度 実施状況報告書

幼児児童におけるアファンタジア特性の可視化ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K18577
研究機関福島大学

研究代表者

高橋 純一  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10723538)

研究分担者 杉村 伸一郎  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40235891)
大村 一史  山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (90431634)
研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2025-03-31
キーワードアファンタジア / 心的イメージ / 幼児期 / 児童期
研究実績の概要

2023年度の研究内容は,2022年度までに実施した文献研究,保育者と小学校・特別支援学校教員へのインタビュー,幼児・児童を対象とした行動観察をふまえて,尺度の作成を行った。「視覚イメージを測定できる尺度の幼児・児童版」の作成,「アファンタジアの認知・行動特性を捉えた質問項目」の抽出を行った。またイメージに関連して,「児童の認知スタイルを測定する尺度」の作成も行った。
「視覚イメージを測定できる尺度の幼児・児童版」および「アファンタジアの認知・行動特性を捉えた質問項目」については,可能性として考えられる質問項目について十分な検討が必要であったことから,実際の調査までは行っていない。調査フィールドの調整と選定までは行うことができ,次年度の調査実施に向けて準備を進めている。「児童の認知スタイルを測定する尺度」については,小学生(附属小学校)を対象として調査を行うことができ,結果の解析を行っているところである。
「視覚イメージを測定できる尺度の幼児・児童版」および「アファンタジアの認知・行動特性を捉えた質問項目」からアファンタジアを対象としたアセスメントツールの作成を予定している。このアセスメントツールを用いることで,幼児期・児童期のアファンタジアの出現率について推定する予定である。さらに,当初予定にはなかったがイメージに関連して認知スタイルについても取得できたため,アファンタジアのイメージ特性と関連させながら考察する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は当初の計画通りに,視覚イメージおよびアファンタジアの認知・行動特性を調べるための尺度の作成を行うことができた。一方で,実際の調査を行うことはできなかったが,調査のフィールドは検討することができ,2024年度の調査実施に向けて目途が立った。また予定にはなかったが,児童のイメージに関連して認知スタイルの調査については尺度の作成と実際の調査まで行うことができた。
以上より,「おおむね順調に進展している」と考えた。

今後の研究の推進方策

2024年度は,2023年度までに作成した尺度を使用して実際の調査を行う予定である。研究者間では幼児の回答の信頼性を議論しており,まずは児童期(中学年以降)の調査実施を優先している。質問紙としての信頼性と妥当性を確認した後に,アセスメントツールとして提案する。同時に,児童期のアファンタジアの推定も行う。

次年度使用額が生じた理由

調査実施が2024年度にずれ込んだため,その分の謝金を次年度使用とした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 教師による児童の言語型-視覚型の認知スタイルを測定する尺度作成の試み2023

    • 著者名/発表者名
      深谷あんじ・大橋淳子・髙橋純一
    • 学会等名
      東北心理学会第76回大会
  • [学会発表] アファンタジア研究の現状2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋純一
    • 学会等名
      第62回大学美術教育学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 知的障害者を対象としたイメージ研究の概観2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋純一
    • 学会等名
      日本イメージ心理学会第24回大会
  • [学会発表] アファンタジアの子どもの認知発達2023

    • 著者名/発表者名
      杉村伸一郎
    • 学会等名
      認知発達理論分科会第61回例会
  • [備考] アファンタジア研究情報サイト

    • URL

      https://aphantasia-jp.com/

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公開日: 2024-12-25  

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