研究課題/領域番号 |
22K18613
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 佳苗 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (60334570)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | 学習支援 / 問題解決 / 学習情報資源 / 情報検索 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、インターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい問い(学習テーマ)の類型を明らかにし、公共図書館などの機関がこれらの学習テーマに対してどのような資料を提供し、学習者による効果的な活用を促進できるのかを明らかにすることである。 2023年度には、小学校5・6年生の保護者、中学生の保護者、高校生を対象として、インターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい問い(学習テーマ)に関するオンライン調査を実施した。調査対象者を小中学生の保護者、高校生とした理由は、2022年度に着手した学校図書館司書教諭を対象とした調査を進めた結果、学校では学校図書館の本でしっかり調べられるように課題を出すことが多いことなどから、児童生徒が自身で立てたインターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい問い(学習テーマ)を調べることとしたためである。 児童生徒が自身で立てたインターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい学習テーマを分類した結果、これまでに収集していた事例から得られたカテゴリ以外に複数のカテゴリが抽出された。インターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい学習テーマには、検索方法を工夫することにより答えが得られるもの、検索方法を工夫しても答えが得られにくいものがあり、これらを分類したうえで、学習支援の方法を検討してくことが必要であることなどが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小中学生の保護者、高校生を対象としたオンラインで調査を実施することとしたため、インターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい学習テーマに対する学習支援の方法の検討がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
児童生徒が自身で立てたインターネット上のコンテンツ活用のみでは答えを得ることが難しい問い(学習テーマ)の特徴について、より詳細に分析を行う予定である。さらに、これらの学習テーマに対してどのような資料を提供することができるのかなどについて検討を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査実施、研究成果公開に関する費用などに差額が生じた。2024年度には、学習支援の方法を検討するにあたり、学校図書館、公共図書館の専門家に助言を依頼する予定であり、また、研究成果の公開の費用などにも差額を使用する予定である。
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