研究課題/領域番号 |
22K18637
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
森山 花鈴 南山大学, 社会倫理研究所, 准教授 (40635702)
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研究分担者 |
辻本 耐 南山大学, 社会倫理研究所, 研究員 (30908463)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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キーワード | 自殺対策 / 自死遺児支援 / グリーフ / 自殺予防教育 / 支援者支援 / 絵本 / 授業 |
研究実績の概要 |
本研究は、自殺で親を失った子ども(自死遺児)に配慮した自殺対策プログラムの開発・提案と、読み聞かせ用の「絵本」の作成およびその効果検証を目的としている。 日本では、自殺予防教育が進められてきたが、2022年10月に策定された新しい自殺総合対策大綱の中でも「SOSの出し方に関する教育」について触れられており、「学校において、命や暮らしの危機に直面したとき、誰にどうやって助けを求めればよいかの具体的かつ実践的な方法を学ぶと同時に、辛いときや苦しいときには助けを求めてもよいということを学ぶ教育」が今後も推進されることとなった。 「SOSの出し方」も重要であるが、教育を受ける子どもたちの中には、自殺を考える子どもたちや親が自殺している子どもたちも数多くおり、現場の教育者・支援者は、どのように子どもたちに接すれば良いのか悩んでいる。そのため、やはり「自死遺児に配慮した自殺対策プログラム」や「絵本」の作成が重要である。 2023年度は、自殺対策プログラムおよび絵本の作成のため、研究分担者・研究協力者との研究打ち合わせをオンライン・対面にて複数回実施するとともに、自死遺児支援を行う専門家へのインタビューや自死遺児へのインタビュー調査を実施した。また、死別・グリーフを扱った書籍に関する文献調査を引き続き行った。なお、自殺対策プログラム(読み聞かせ用の「絵本」付き)の作成のために、内容案の検討を続けてきており、絵本については原案が完成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、自死遺族へのインタビュー調査や死別・グリーフに関する書籍調査、自殺対策プログラム内容に関する検討と読み聞かせ用の「絵本」の内容作成も進めることができ、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、引き続きインタビュー調査・文献調査を実施するとともに、アンケート調査についても実施し、自殺対策プログラムや絵本を完成させていく。フィンランドへの現地調査も行う予定であるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえつつ判断し、難しい場合にはフィンランドの自殺対策・自死遺児支援に詳しい研究協力者からインタビューを実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もまだ収まりきらず、やむを得ずオンラインでの研究打ち合わせとなることが多かったこと、海外出張を行うことができなかったことから、旅費や謝金を次年度以降に繰り越すこととなった。
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