現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度に構築した、睡眠中の脳活動を効率的・効果的に計測するための環境を利用し、睡眠ポリグラフ(脳波を含む)と機能的磁気共鳴画像法(fMRI)の同時計測による睡眠中の脳活動データの取得、睡眠紡錘波に関するデコーダを構築し、そのパフォーマンスを評価した。また、ニューロフィードバックの環境も構築した。18名の健康な若年者が実験に参加した。MRIでの仮眠中は睡眠ポリグラフとfMRIの同時計測を行なった。AASMによる国際基準に準拠し睡眠段階を判定した。睡眠紡錘波はノンレム睡眠ステージ2及び3から検出した。6つのROI(precentral gyrus, supplementary motor area (SMA), calcarine fissure, thalamus, hypothalamus, hippocampus)についてSupport Vector Machine (SVM)を用いて睡眠紡錘波デコーダ(睡眠紡錘波あり vs. なし)を構築した。ROIごと、Sessionごとにleave-one-out cross validation (LOOCV) を適用した。また、セッション間の汎化性能を検討した。1名のデータは睡眠段階ステージ2および3️のいずれも含まなかったため除外した。hippocampusおよびcalcarine fissureFurthermoreから有意に睡眠紡錘波を読み出すことに成功した。ラベル社っしゅるしたデコーダのパフォーマンスはチャンスレベルであることも確認された。これらのことから睡眠紡錘波様の脳活動パタンの構築ができることがわかった。さらに、リアルタイムでfMRIデータのpreprocess、ROIからのデータ抽出、likelihoodの計算を行いフィードバックするfMRIニューロフィードバックの環境を設定し若干名にて予備実験を実施した。
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