現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平面波水槽(1mx1mx20m)にて検出系に共振回路の有無で伝搬の状況を観察したことにより、等価回路モデルの検討を行った。インダクタンスLの10mH,1mH,100uH,10uH,1uHまのhen変化で 、最大伝達ピーク周波数が140KHz,440KHz, 1.4MHz,4MHz,8MHzまで上昇した。ピーク電圧は入力が5Vで100mV-200mVであり,十分検出可能なレベルである.20m以上の通信では共振回路は必須である。これより,等価回路を仮定して分布定数回路から単位長さあたりの直列抵抗,並列コンダクタンスに平面波水槽をシミュレーションすることで,伝導機構を解析することができた.今回の結果は,これまで2.5cm系でのチューブでの実験の延長ではあるが,25mで最大500KHzが可能であったチューブと比べ1x1mの断面を持つ平面波水槽では,より高周波数で8MHzまでの伝送が可能となったことはプラントなどの応用で重要な成果である.
|