新方式の塩水中の無線通信,海水管での通信を提案した.この方式は,塩濃度の上昇で活性である.少なくとも距離50 mまで1 Mbps以上のデータ伝送を行える.複雑形状のチューブやパイプ等でも可能である.電気伝導を基礎とするので,不透明な環境でも問題ない.しかし,塩水が海と接していない環境が必要である.海はアース電位となり,信号が短絡されるからである.淡水化プラントや醤油工場のように塩濃度の高い液体が存在するプラントの容器やパイプ内壁検査用小型ドローンなどの応用がある.電気伝導,イオン・プラズマ振動等の立場から,伝送機構を明らかにした.信号の減衰を小さくし,伝送距離を長くする手法を検討した.
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