本研究では、水滴発電デバイスの高効率化指針を明確化するとともに、雨でも発電可能な太陽光発電モジュールの動作実証を目的として研究を実施した。水滴発電デバイスの高性能化に対して、基板表面を加工することによる表面積の増加、表面電荷密度の高い非晶質フッ素樹脂の利用、強誘電体ナノ粒子との複合化、電極形状の改良による寄生容量の低減などの有用性を示した。表面電極を保護膜で覆うことにより、長期信頼性を担保するとともに、水滴と電極が直接接触しなくても発電可能であることを示した。さらに、太陽電池セル上部に、ガラス基板上に作製した水滴発電デバイスを設置し、水滴と太陽光の両方から発電できることを実証した。
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