ケイ酸塩系表面含浸材(補修材)に関する申請者の研究では、従来の工程を省略したところ、本来期待できない高い水分浸透抵抗性が確認された(特願2020-190615)。本研究では、コンクリート空隙中においてケイ酸の凝集体(ゲル)が生成され、ゲルの吸水膨潤により空隙が閉塞したことで、水分浸透が抑制されるという仮説を立て、 【課題1】空隙におけるケイ酸ゲルの生成メカニズム(仮説)を検証し、【課題2】コンクリートの空隙に生成させたケイ酸ゲルの膨潤作用によって、鉄筋腐食をもたらす雨水や海水の浸透を止めるという、新しい補修コンセプトを創出した(特願2023-138819)。
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