SDGsが提唱する低炭素化社会は熱機関の高温化で成し遂げられる。次々世代の耐熱材料は高融点で耐酸化性が良いセラミックスでしか成し遂げられない。しかし、高温で高強度な材料は室温で脆くて壊れやすいという欠点を持つ。この欠点を克服した軽量セラミックス創製に挑戦した。結果、Cr添加Al2O3膜は多数の積層欠陥を生じながら塑性変形が可能であることが明らかになった。一方で、その塑性変形量はわずかであったので、他のAlベースの酸化物を探索し、蛍光体で有名なアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4)が双晶界面を移動させることで擬弾性変形し、Ba添加することで相安定性を制御することでその性能をさらに向上させた。
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