研究課題
今年度は集積型のセンサーを実現するために必須である、中赤外の光検出器について研究を推進した。特にアルメル-クロメルやチタン-クロムといった熱電素子の直上にプラズモンメタ表面を構築し、特定の波長に対して感度を持つデバイスを実現した。同時に、出力起電力の向上をはかり、複数の熱電素子を直列につないだ、熱電堆構造についても検討を行った。その結果として、直列につなぐことにより、その個数に比例した出力応答が得られ、集積化に向けた高感度化が実現できた。
2: おおむね順調に進展している
今年度の研究により集積デバイスのための各要素素子の構築ができたため、当初の予定通り概ね順調に進展しているといえる。
今後は、光源、光検出部、シグナル増強部を集積化した素子を構築することを目指して研究を実施する。