原子レベルでの物質と光との相互作用に関する科学は、学術的研究課題の宝庫である。本研究の成功により、従来の常識を覆す新しい物理現象や機能を発見できる。このような発見は、新しい概念に基づく新材料や新デバイスの創製につながると期待される。また、このような革新的な研究手法の出現は、光物性研究の仕方を質的に変える可能性がある。本研究により得られる分子や結晶のキラリティーに関する貴重な知見は、新素材を用いた光学材料開発での様々な課題や化学センシングでの課題、キラリティーを選択できる化学合成・触媒での課題などを解決する。さらに、これらの性能を向上させるための指針を与えてくれる。
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