本研究ではスフェロイドの巨大化を目指して、スフェロイドの内部にポンプを埋め込むことを目的とした。スフェロイドの埋め込むポンプは電気で駆動するものでは不適当である。なぜなら、防水や配線を施す手間が必要となり、そもそも数ミリ程度というサイズでの作製が困難なためである。そこで本研究では中空粒子をポンプとし、これをスフェロイドに埋め込んだ上で液体中で圧力によって駆動することを目的とした。アルギン酸ゲル、シリコンチューブ、ポリジメチルシロキサン(PDMS)のそれぞれからなる中空粒子を作製し、駆動条件などを検討したところ、PDMSが最も適していることが明らかとなった。その他、温度駆動型のポンプも検討した。
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