研究成果の概要 |
本研究では非同期ピコ秒超音波法とナノ自立薄膜を組み合わせることにより、GHz-THz帯の超音波を用いた高感度・無標識・リアルタイムバイオセンサを開発した。熱・音響モデルを構築し、振動子の最適化とレーザ加熱による温度上昇の影響を定量的に見積もり振動子の最適化を行った。作製した振動子を用い、抗原抗体反応のモデルとしてプロテインAと免疫グロブリンGの吸着反応を非同期ピコ秒超音波法を用いてモニタリングした。10, 100 ng/mlの濃度の免疫グロブリンG溶液をフローまたは滴下しながら共振周波数の変化をモニタリングし、吸着前後で最大約1%(=10,000 ppm)の検出に成功した。
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