レーザー衝撃波により液体中の分子同士を機械的に結合する方法の対象原子を増やすことにより、新しい分子合成方法の適用空間の拡大を図ることを目指した。メタノールを試料とした場合、炭素と酸素との結合による新たな分子生成を確認した。その主成分であるメトキシメタノールを蒸留によって濃縮し、液体状態での赤外吸収スペクトルの取得に成功した。エタノールに対しても炭素-酸素結合による分子生成を確認した。メタノールとエタノールの混合液からは、4種類のヘミアセタールの生成を確認した。さらに、窒素を含むアミンに対する実験を進め、アミンとギ酸との混合液では、予測通りアミノ酸(グリシンとアラニン)の生成を確認できた。
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