マイクロ波力学インダクタンス検出器(MKIDs)は、1本の読み出し線で多ピクセル信号を読み出せる超伝導検出器だが、各素子でデザインが異なり特性がばらつく。そこで同一デザインの共振器にメタマテリアル(MM)を付加して共振周波数を制御する着想を得た。また、MMの活用により先鋭な特性を有する超伝導に機能性を付与できる。そこでMM組み込み型共振器を含む「超伝導MM」の研究を進めた。まず、アナポール型MMのシミュレーションを行いプラズモン励起透過を示す条件を見出した。また、LNの基板フォノンを活用したMKIDs検出器でLAフォノンの共鳴を観測し、アナポールと組合せて新たな検出器が実現される展望を得た。
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