| 研究課題/領域番号 |
22K19005
|
|---|
| 研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
|
|---|
| 研究機関 | 東京大学 |
|---|
研究代表者 |
酒井 広文 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (20322034)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
|
| キーワード | マクロな３回対称性をもつ分子アンサンブル / 全光学的分子配向制御 / 超分極率相互作用 / ２波長レーザーパルス用プラズマシャッター |
|---|
| 研究成果の概要 |
本研究で行った実験を通じて、目標とするマクロな３回対称性をもつ分子アンサンブル生成の明確な証拠を得るためには、２波長のレーザーパルスの強度を、ともに10^12 W/cm^2以上とする必要があることを明らかにした。
一方、ナノ秒２波長レーザーパルスをそのピーク強度付近で急峻に遮断することができれば、本研究で目標としたマクロな３回対称性をもつ分子アンサンブルを静電場も存在しない完全にフィールドフリーな条件下で用意することができる。本研究により、２波長間の相対位相を維持できる２波長レーザーパルス用のプラズマシャッター技術の開発に成功した。将来、マクロな３回対称性をもつ分子アンサンブルに適用したい。
|
| 自由記述の分野 |
最先端レーザー技術を駆使した原子分子物理学実験
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)目標とするマクロな３回対称性をもつ分子アンサンブル生成の明確な証拠を得るためには、２波長のレーザーパルスの強度を、ともに10^12 W/cm^2以上とする必要があることを明らかにした。
(2)ナノ秒２波長レーザーパルスをそのピーク強度付近で急峻に遮断することができれば、マクロな３回対称性をもつ分子アンサンブルや配向分子アンサンブルを静電場も存在しない完全にフィールドフリーな条件下で用意することができる。本研究で、プラズマシャッター動作時に、初めて２波長間の相対位相の安定化に成功した。その結果、完全にフィールドフリーな条件下で配向分子アンサンブルを用意することに成功する大きな進展があった。
|
