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2023 年度 研究成果報告書

がん幹細胞悪性度評価に資する分子プローブの設計と開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19027
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

大江 浩一  京都大学, 工学研究科, 教授 (90213636)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワードがん幹細胞 / 酵素応答性プローブ / ESIDPT / 凝集誘起発光 / 活性酸素種
研究成果の概要

がん幹細胞の悪性度評価のため、(1) デュアル応答性分子プローブの開発、(2) アルデヒド脱水素酵素(ALDH)活性の高コントラスト可視化技術の確立、および (3) ALDHと他の生体内環境応答性およびプローブの迅速排泄を志向したプローブを開発した。
カルボキシエステラーゼ(CE)と生体内活性酸素種の過酸化水素に応答するdual応答型PiQを合成し,生体内情報を可視化する技術を確立した。また、がん幹細胞の悪性度評価ツール開発の観点から、がん幹細胞に特異的に発現するALDHのサブタイプに応答するプローブC5S-Aの性能向上に取組み、新たにβC5S-Aを合成し、プローブの性能評価を行った。

自由記述の分野

有機合成化学・生物有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん幹細胞はがんの増殖や再発に大きく関与していることや通常のがん細胞と異なり薬物耐性が高いことが知られている.そのためその可視化技術の確立はがんの早期発見に加えて悪性度評価の観点から重要と考えられている.しかし,がん幹細胞を選択的に可視化できる分子プローブは本研究代表者らが開発したものを含め数例に限られている.また,悪性度の高いがん幹細胞を同定する技術開発も立ち遅れている.したがって,がん幹細胞の悪性度を識別できる高機能性分子プローブの開発は,効果的ながん治療につながるポテンシャルを秘めており,学術的価値とともに社会的意義が大きいと考えられる.

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公開日: 2025-01-30  

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