TEtrqQuinoline (TEQ) の再現性の高い安定供給が可能となる合成法を確立し,各種遷移金属と立体型錯体を形成し,Zn(II)選択的に大幅な蛍光強度増強が起こることを見出した。Fe(II)錯体は各種酸化反応を促進することを突き止め,不斉触媒化の糸口を得た。キノリンの連結様式をhead-to-tail型からhead-to-head型にした亜種の合成にも成功し,X線結晶構造解析から4つの窒素は異なる相対位置を呈することを明らかにした。キノリン2ユニットをインドールとしたI2Q2の合成法も確立し,2価の金属と中性金属錯体を与えることを確認した。
|