本研究「超高アスペクト自立型ナノワイヤセンサ:単一粒子反応による対称性の破れへの挑戦」では,加速器により生成した高い運動エネルギーと運動量を有する荷電粒子が物質中を通過する際,超微細な1次元領域で誘発する化学反応に着目し,100を超える超高アスペクト比の自立型ナノワイヤをもとに,1)昇華可能な有機分子を自由に選択し,この薄膜への粒子線照射により,自立型ナノワイヤの 形成ならびにその多段構造制御に成功した.2)超高アスペクト自立型ナノワイヤ“叢”による活性界面最大化により分子吸着特性の制御とセンシング応用に成功した.3)電子機能性ナノワイヤもとにした伝導性ナノワイヤの形成に成功した.
|