研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、化合物や薬剤を用いて細胞の機能・活性を個体内で操作するための汎用的なin vivoケモジェネティクスツールの開発に取り組んだ。具体的には、1)薬剤応答性局在スイッチドメインの創製、2)in vivoで使えるタンパク質局在制御化合物の開発、という2つのアプローチを展開した。1については現在さらなる最適化を検討している。一方、2において、タンパク質の細胞膜移行をin vivoで誘導可能な新規ケモジェネティックツールを創製することに成功した。
ケミカルバイオロジー
本研究は、生きた動物の体の中で細胞機能や細胞内情報伝達を自在に操作することを可能にする汎用的な化学遺伝学技術を開発するものである。このような技術は、動物個体内で進行する生命現象、細胞内/細胞間情報伝達、疾患などの制御機構を解明するための強力なin vivo生命研究ツールとなるばかりでなく、CAR-T細胞に代表されるような次世代医療や細胞医薬に資する革新的なin vivo細胞操作テクノロジーとしての展開が期待される。