複数のウイルス感受性細胞を用いて糖鎖プライマー法を用いた糖鎖プロファイリング、およびインフルエンザウイルス(IFV)やSARS-CoV-2に対する感受性評価を実施した。IFVのH1/H3/H5/H7/H9亜型間では細胞への感染効率やその序列に違いがみられた。細胞に発現している糖鎖とウイルス感受性との相関解析により、H1/H3/H5亜型では高い相関係数を示した共通の糖鎖が特定された。さらに、SARS-CoV-2のSタンパク質を提示した擬似ウイルスを用いて、武漢株と2種類のオミクロン株間での細胞への感染効率を比較した。相関解析により、3株に共通の糖鎖やオミクロン株に特徴的な糖鎖が特定された。
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