生命科学分野では、動物体内における内在性miRNAが様々な生命現象や疾患制御に重要な役割を果たすことが解明されつつあるが、これらの界を超えた動物体内で作用する生体調節機能に関しての研究は未開拓なままである。本研究の実現は、食品科学分野では遅れている「新たな生体調節因子としての機能性 RNA研究」の進展に寄与すると共に、「有用な機能性 RNA を含有する新規品種の開発」や「機能性品種の新たな判別マーカーの開発」への応用も可能となる。また、本研究成果は、植物由来の機能性 RNA に着目した新たな戦略の機能性食品、植物製剤や生薬ならびに補完代替医療(CAM)の研究開発にも貢献できる可能性がある。
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