近年、高等動物において活性硫黄分子(RSS)の生物学的重要性が明らかになってきている。硫黄、RSSの供給源は食品なので、食品中のRSSの存在様式を科学的に評価することが重要である。しかし食品中RSSの検出方法が確立されていないため、大部分が不明である。本申請研究では、応募者が開発したRSS解析に特化した新規標識試薬TME-IAMを用いたアルキル化剤補足法を改良し、食品中に含まれる未知RSSを網羅的に探索する方法を確立することを目的とした。その結果、ブロッコリースプラウト中に既知のRSS以外の新規分子を多数同定できた。種子、発芽2日目、5日目で新規RSSの種類、量ともに増加していた。
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