真核生物のmRNAの大部分はuORFを持つことが明らかにされており、その制御機構の大部分はリーキースキャニングによると考えられている。本研究ではsUTRの長さが従来のKozak配列による制御に加えて、新たなリーキースキャニング制御機構であることを明らかにした。現状uORFがコードするペプチドが機能を持つかどうかを予想する術はないが、本研究で5'UTR が長いほど発現量が上がることが明らかになったため、5'UTRが長いuORFに絞り込むことによって機能的uORFの探索を容易にすることが可能になると予想される。このように本研究の成果はあらゆる生物学分野に幅広い波及効果がある。
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