研究課題
挑戦的研究(萌芽)
急増している牛伝染性リンパ腫(EBL)の発症を予測する診断法は存在しない。本研究では、牛伝染性リンパ腫の発症予測法の新規構築のために感染細胞のクローナリティ値(Cv)を評価するプロウイルス挿入部位の網羅的増幅法(RAISING)を開発した。EBL発症牛は、未発症キャリアと比べてCvが有意に高く、CvはEBLの高精度な診断マーカーになることが確認された。本研究により、RAISING法によるクローナリティ解析はEBLの診断法並びに発症予測法として有用であると示された。
獣医学
RAISING法によるBLVクローナリティ解析を臨床症例に応用し、牛伝染性リンパ腫の鑑別診断法ならびに発症予測法としての有用性が示された。本研究により、クローナリティ解析はEBLの診断法並びに発症予測法として有用であると示された。今後は、大規模な野外調査により本技術の有用性を臨床現場で実証し、EBLによる畜産被害の軽減や生産性の向上に役立てていきたい。