4倍体の哺乳類は発生初期に致死となるため、ほとんど生まれてくることはない。我々はp53依存的なチェックポイントが発生初期に存在することを発見し、p53の機能を破壊することで4倍体胚の発生能が劇的に向上することを発表した(Sci Rep 2015)。本研究では、p53に加えてMitochondrial permeability transition poreの構成要素であるシクロフィリン D (CypD)の機能を破壊することで、4倍体細胞の妊娠後期での生存性を上げることに成功した。一方で、p53とCypDの機能阻害によっても、4倍体由来の配偶子(精子)形成には至らなかった。
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