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2023 年度 実績報告書

ニューロンレベル脳・人工脳インターフェース

研究課題

研究課題/領域番号 22K19261
研究機関北海道大学

研究代表者

三上 秀治  北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (60754976)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワード光遺伝学 / ホログラフィ / 高速イメージング / 3Dイメージング
研究実績の概要

まず、リアルタイムに特定のニューロン群を選択的に光操作するための光学システムとして時間集光技術およびホログラム技術を組み合わせた二光子励起光学システムを設計・構築した。光操作の対象となる単一ニューロンの大きさはおおよそ3μm程度であり、時間集光技術の導入により、この大きさに適した二光子励起プロファイルが得られる見込みを得た。また、光操作の対象となるニューロンの位置を蛍光画像からリアルタイムに取得するアルゴリズムの開発およびプログラムの実装を行った。実装にあたってはリアルタイム性を重視し、計算負荷の軽いアルゴリズムを採用することとした。また、計算リソースとしてCPUとGPUを想定し、計算時間の比較を行った。結果、CPUを用いて約60 msで撮像から光操作までの動作を行う見込みが得られ、自由行動線虫に対して開発装置が適用できる見込みを得た。これらの検討により、任意の光操作パターンを線虫の神経細胞群に対して与え、それに対する応答としての神経活動(3D蛍光画像から取得)および行動(2D明視野画像から取得)を記録するプラットフォームが構築された。加えて、実際の入出力パターンの関係を調べるための検討用モデルの調査を行い、ごく最近報告されたモデルであるgKDR-GMMを用いることとした。本モデルは実際の線虫の神経活動データから構築された、神経活動の時系列変化のモデルである。本研究で開発したシステムでは新たに神経活動とそれに対応する光操作パターンのデータセットが得られる見込みであり、本モデルの検証・修正を行うことにより、正確に線虫の神経系を表現するモデルの構築につながることが期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] High-Speed Light-Sheet Microscopy Using Scanned Multi-Plane Imaging2023

    • 著者名/発表者名
      Hideharu Mikami
    • 学会等名
      Focus on Microscopy 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] High-speed fluorescence microscopy for next-generation life science2023

    • 著者名/発表者名
      Hideharu Mikami
    • 学会等名
      Biomedical Imaging and Sensing Conference 2023
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 多段階深層学習ネットワークによる高速ライトシート顕微鏡画像の高解像度化2023

    • 著者名/発表者名
      村山風輝
    • 学会等名
      第32回バイオイメージング学会学術集会
  • [学会発表] The 24th RIES-HOKUDAI International Symposium2023

    • 著者名/発表者名
      Kazuki Mukumoto
    • 学会等名
      Whole-brain neural activity analysis of freely moving Caenorhabditis elegans by deep learning-based software
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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