研究課題/領域番号 |
22K19275
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大川 恭行 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80448430)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | トランスクリプトーム / ライブセル / 系譜追跡技術 |
研究成果の概要 |
個体の表現型は、発生、分化により成立し、老化や死に至る崩壊までダイナミックに変化する。トランスクリプトーム解析は、変化する表現型解析において最も 状態を反映する情報としてこれまで汎用されてきた。一方で、現在のトランスクリプトーム解析は、細胞を破壊しRNAを抽出する必要があるため、同一の細胞の 変化を追跡することはできない。そこで、本研究では、細胞が分泌するエクソソームに含まれる微量なRNAと内在性のRNAが相関する独自の先行知見に基づき、生細胞の非破壊的 RNAseq法の開発を進めた。プロジェクトを順調に終え、さまざまな検体による応用をすすめている。
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自由記述の分野 |
トランスクリプトミクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が基盤とする技術は微量RNA操作技術である。現在単一細胞トランスクリプトームが注目を浴びる中、その多くはキット化された商用プラットフォームに依存しており汎用的な反面、微量RNAを操作する場面を研究者から奪っている一面が存在する。本研究が行うごく少量のRNAを扱う基礎技術のプロトコール化と普及は次の新たな解析技術の基盤となる基礎研究能力の喪失を防ぎ、今後のニーズに即した研究基盤の強化につながると考えている。
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