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2023 年度 研究成果報告書

新規リン脂質の網羅的な探索とその分子基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K19287
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

長谷川 純矢  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (00533788)

研究期間 (年度) 2022-06-30 – 2024-03-31
キーワードリン脂質 / 質量分析
研究成果の概要

リン脂質はグリセロール骨格のsn-1,2位にそれぞれ脂肪酸を有し、sn-3位に特徴的な極性基を持つ。リン脂質の極性基の種類は極めて限局的で、コリンやセリン等わずか5種類しか知られていない。その原因として、脂質は遺伝子にコードされていないため、シークエンス技術が飛躍的に進歩
した昨今でも、未知の脂質の探索は容易ではないことが挙げられる。申請者は、独自の手法によりすでに新規リン脂質を4つ同定している。本研究期間内で、新規リン脂質のさらなる同定を試んだが、現在のところ検討段階でまだ実施には至っていない。今後、新規脂質の同定とともに、それら脂質の機能解明に拍車をかける。

自由記述の分野

脂質生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

リン脂質は細胞膜を構成する主要因子であり、細胞・オルガネラの形や固さを制御しているだけでなく、膜を起点とした様々シグナル伝達に寄与している。細胞内外で多彩な機能を担っているリン脂質だが、その特徴的な極性基に関して、わずか数種類しか知られていない。申請者は、細胞は多くの種類の極性基を持つリン脂質が存在するはずと想定し、質量分析技術を利用した新規リン脂質の探索を開始した。その結果、幾つかの新規リン脂質を発見できた。この発見により、遺伝子・タンパク質から解析不可能だった、新しい生理現象の解明に繋がるだけでなく、脂質の変化により引き起こされる各種疾患発症機構の解明並びにその創薬標的の提示に貢献できる。

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公開日: 2025-01-30  

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