研究課題/領域番号 |
22K19289
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
箭原 康人 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (60456390)
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研究期間 (年度) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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キーワード | 破骨細胞 / 細胞融合 / 遺伝子バーコード |
研究実績の概要 |
本研究は、遺伝子改変マウスを用いた細胞系譜技術と遺伝子バーコード技術を組み合わせることで、破骨前駆細胞が分化・融合する過程を詳細に観察・追跡する基盤技術を創出することを目的とした。性質の異なる複数の前駆細胞が融合を繰り返しながら、1つの破骨細胞を形成する過程を詳細に追跡することで、多核細胞形成ダイナミクスの基本原理の解明を目指している。 初年度は、遺伝子発現プロファイルが異なる2つの破骨前駆細胞集団を独立して追跡可能な細胞系譜マウスの作成に成功した。さらに、遺伝子バーコードによる多核融合細胞の細胞系譜技術を構築するため、ガイドRNAとその標的となる分子バーコードを発現するノックインマウスを入手した。現在は、破骨細胞において薬剤誘導性にCas9蛋白を強制発現するマウスラインの樹立を目指している。破骨前駆細胞において、Cas9蛋白、ガイドRNAと遺伝子バーコードが共存することで、遺伝子バーコードに変異を導入し、多核破骨細胞の形成過程を一細胞レベルで追跡可能な実験系の確立に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺伝子バーコードに変異を導入するためには、新たに目的細胞において薬剤誘導性にCas9蛋白を強制発現するマウスラインを樹立する必要がある。Cas9マウスの樹立に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
多核破骨細胞の形成過程を追跡可能な遺伝子バーコーディングマウスを樹立し、in vitroおよびin vivoの実験系を用いて検証を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、マウスの導入・樹立のための予算を計上していたが、マウス樹立に遅延が生じたことで、予定していた経費に差額が生じたため。
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