食事が脳の生理状態に与える影響について、睡眠を介した新たな機能性に光を当てる本研究は、「食事」「睡眠」「健康」の関係をつなぐメカニズムの解明に貢献した。睡眠改善をうたった商品の科学的根拠などが問題視される中、良質な睡眠を導くことができる食事療法が開発できれば、睡眠障害の改善に大きく貢献できると期待される。精神・神経系疾患に睡眠障害はつきものだが、根本的治療の見通しが未だに立たない疾患が数多く存在する。本研究を起点として、食事の力で認知症等の疾患の予防・治療が導けることが明らかとなれば、医学的にも大きな進歩となると考えられる。
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